SU-METALのめずらしいファルセットとヴィブラート

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まっすぐな歌唱と圧倒的な声の強さを持つSU-METALですが、2012年12月20日におこなわれたライブ「LEGEND “D”  SU-METAL聖誕祭」ではラストの「翼をください ー炎ver.ー」でめずらしくファルセットが使われています。

とあるシンガーソングライターの方が自身のラジオ番組でファルセットについて話しているのをたまたま聞いたことがあったのですが、ちゃんとうまく歌えるトレーニングをしないままファルセットを使っているヴォーカリストも多くいるそうです。

「LEGEND ”D”」でのSU-METALのファルセットが生歌なのか録音を用いているのかはちょっと僕にはわからないのですが、それにしても、地声からファルセットへの移し方があまりにもなめらかで驚かされます。それに、とてもまっすぐな移し方で、格好をつけるというようなこととはまったく無縁のように思えます。

それが本当に「うまい」のかどうかは意見が分かれるのかもしれません。けれど、この曲にふさわしく、とても純粋で無垢な印象を多くの人が受けるのではないでしょうか。

一方、ヴィブラートのほうですが、2015年10月14日に放送されたテレビ番組「おはよう朝日です」のなかのインタビューで、SU-METALが「ヘドバンギャー!!」の一部を生歌を披露している場面があります。

ほんの一瞬なのですが「泣き虫なヤツは ここから」の箇所でヴィブラートがかかっているのがわかりました。

デロ、というかCDでは「ヘドバンギャー!!」の同じ箇所はヴィブラートがかかっていないようなのですが、2015年の「LEGEND“2015” ~新春キツネ祭り~」ではヴィブラートがかかっているように聞こえます。

それから「悪夢の輪舞曲」もCDではヴィブラートが聴けますが、ロングトーンの際に使われているのは強弱によるヴィブラートでしょうか。

※追記

2016年4月1日に発売されたセカンドアルバム『METAL RESISTANCE』に収録されている「NO RAIN, NO RAINBOW」では特にAメロでヴィブラートが頻繁にかかっていますね。速度が速めで、SU-METALの声質もあってか輪郭がハッキリとした印象を受けます。「まっすぐな」歌い方がSU-METALの代名詞にもなっていることを考えると、もしかしたら好みが分かれるところかもしれません。